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AWA SAKEマジック!

  • 執筆者の写真: yasutaka oba
    yasutaka oba
  • 2024年9月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年9月18日


世界の顔を輝かせる AWA SAKEのポテンシャル。

日本酒の魅力発見のブログ

2023年12月に新国立劇場で催されたオペラ「こうもり」の上演にあわせ、「日本のSAKEに乾杯!」と題した日本酒を楽しむイベントを企画・実施しました。「こうもり」はヨハン・シュトラウスⅡ世が手がけたオペレッタの最高傑作ですが「お酒」がキーワードの演目。全編を通じてシャンパンやワインの話題にあふれ、お酒とは切っても切り離せない内容で、最後は“すべてはシャンパンのせい!”と出演者みなが笑って歌って大団円を迎えます。

ストーリーにあわせた企画のテーマは 「世界の顔が輝く、泡酒と日本酒カクテル」 です。日本酒を世界のSAKEとして広めようと、シャンパーニュワインに代わる乾杯酒として開発されている日本の泡酒と、日本酒カクテルを提供することにしました。泡酒の提供にあたっては一般社団法人「日本awa酒協会」に全面的な協力をいただきました。協会はスパークリング日本酒を醸す日本各地の蔵元で構成された一般社団法人です。厳格な品質基準と第三者機関での検査をクリアした銘柄だけをAWA SAKEと認定し、その品質向上と普及促進、そして市場の拡大を目的に設立されました。

協会からは永井酒造株式会社様から水芭蕉(MIZUBASHO PURE)、山梨銘醸株式会社様から七賢(スパークリング 星ノ輝 )、株式会社南部美人様から南部美人(あわさけ スパークリング)、そして八戸酒造株式会社様から陸奥八仙(8000 DRY SPARKLING) という、いずれも協会はもとより日本の清酒業界を代表する4銘柄を提供いただきました。しかも各蔵から蔵元も参加いただき、参加者を交えて楽しいトークショーを実施。世界の顔を輝かせる乾杯酒を目指すAWA SAKEの魅力を語っていただきました。



シャンパンとおなじ瓶内二次発酵製法のAWA SAKE。

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きらめく泡と透明感を慈しみ、 豊かな香りを堪能する AWA SAKE専用グラス。写真は日本awa酒協会提供

そのAWA SAKEとは炭酸ガスを含んだ発泡性の日本酒のことですが、原料となる米の持つ上品な旨味と芳醇な香り、飲み口の軽快さ、そしてなによりきめ細やかで上品な泡立ちが見事な酒です。

泡酒の製法は大きく2つに分けることができ、ソフトドリンクの炭酸飲料同様に炭酸を後から注入するタイプと、シャンパンの伝統的製法と同様の「瓶内二次発酵」によるタイプ。今回のイベントで提供したのは後者。

「瓶内二次発酵」とは発酵中の醪(もろみ)を粗く搾り、火入れせずに酵母が生きた状態で瓶詰めし、その後に瓶内で発酵(二次発酵)させる方法のことです。瓶を逆さまにして滓(おり)を瓶口に集め(ルミアージュ)、瓶口の滓を凍らせて抜き取ります(デゴルジュマン)。とても難易度の高い製法で、特に抜きとりが極めて難しいと言われています。


旨味が口の中を舐めるように広がっていった!

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写真中央:永井酒造株式会社蔵元 永井様 右:SAKETIME CEO マース・フィリップ様

初めてのAWA酒に接した参加者は最初こそ神妙な面持ちでしたが、シルキーな泡立ちの外観にひとまず見とれ、ひと口ふくんだ際の泡と液体の広がりにみんな一様に驚きの表情を浮かべます。参加者のひとりは「旨味が口の中を舐めるように広がっていきました」。別の方からは「最後に米の甘みが残るのかなと思っていたけど、スッとキレてなくなっていきました!酸のおかげでしょうね。これならアペリティフから食中まで長く楽しめます」など、日本酒好きならではの評価も頂戴しました。

イベントを通じ感じたのはAWA SAKEの持つポテンシャルの高さです。外観も味わいも全てにおいてシャンパーニュ・ワインに匹敵します。いやそれ以上のプレゼンスを感じることができました。世界の乾杯酒になる日は間違いなくやってくるはずです!


1874年の大晦日を想い考案したカクテルに絶賛の声。

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マスカルポーネと日本酒のカクテル “わすれ雪”

演目の休憩中には日本酒のカクテルを提供。日本酒エキスパートからの説明やペアリングフード・和の食材をつかったスイーツも。なかでも“わすれ雪” と題されたカクテルが大人気!日本酒にマスカルポーネチーズを溶け込ませた想いもよらない発想のカクテルです。バーテンダーは考案に際して「こうもり」の舞台である1874年の大晦日を想いながら、純白の雪をイメージしたと語ってくれました。

このイベントでは、世界最高水準と欧米メディアに評価される新国立劇場のオペラ「こうもり」と日本の風土が醸した日本酒を堪能してもらうことで、文化の多様性を感じていただけたのではないかと思っています。


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